■小児歯科とは?
皆さん、小児歯科についてはご存知ですか?そもそも、一般の虫歯治療と小児歯科での治療、どこに「差」があるのでしょうか?
子どもの歯と大人の歯、一緒の歯だからたいして差がないとお考えの方…
実は、子どもと大人の口内は全然違うのです。
この事実があるため、小児歯科があるのです。もちろん見た目自体や、構造に大きな変化はありません。ですので、皆さんあまり小児歯科について意識されることが少ないと思います。では、子どもが虫歯になる主な原因は何でしょう?主にあげられる、原因は以下の3点です。
■子どもが虫歯になる主な原因
1. まだ、歯磨きが上手に出来ない。
一番の原因としてあげられるのは、歯磨きが上手に出来ないことでしょう。しっかり、歯垢などを落とすには、正しい歯磨きが必要です。これは、大人でも難しいことです。子どもの場合、さらにこの技術が未熟なため磨き残しがでてしまい、虫歯の原因となってしまいます。
2. 歯のエナメル質や象牙質が薄い。
子どものお口と、大人のお口、やはり一番の違いは「乳歯がある」この点でしょう。実は、乳歯は永久歯に比べてエナメル質も象牙質も薄いのです。その厚みは、実に半分しかありません。そのため、菌による浸食が大人よりも早く、虫歯が進行しやすいという特徴があります。
3. 食べカスが溜まりやすい。
最後の原因は、食べカスが溜まりやすいということです。これは、歯の構造によるものですが、乳歯と永久歯の違いの一つに溝が多く深いという点があります。
そのためカスが溜まりやすく、さらに先にあげたように磨き残しが多くなってしまうため、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
やはり、問題は子どもだと歯磨きが上手に出来ないことと、乳歯と永久歯の材質の違いが挙げられます。
また、子どものお口の中は成長が早いです。乳歯と永久歯の生え換わりはもちろん、顎の成長もはやいため、歯並びや、永久歯が生えた後のお口の状況を先を見越して治療する必要があります。
■小児歯科治療に大切なこと
では、大人の口内とは事情が違う子どものお口事情。どんな治療が大切なのでしょうか。一番大切なのは、大人にも言える事ですが、今後虫歯にならないようにしてあげる事です。乳歯が虫歯になると永久歯の生え方にとても影響を与えます。
また、歯の材質が違うせいで、虫歯の進行が早いという問題があります。なので、小児歯科では、乳歯の問題点を消してあげる為にフッ素の塗布が用いられます。
フッ素を塗布してあげることで…
1. 初期の虫歯であれば治す力がある。
歯は食事をする度ミネラルが溶け出し、唾液により溶け出した成分を元に戻します。この絶妙なバランスが崩れた時に初期虫歯が始まります。フッ素を塗布することにより、成分を元に戻す力が促進され初期の虫歯に多くのミネラルが吸収されて初期虫歯が治ります。
2. 歯を丈夫にしてくれる。
フッ素の塗布により歯の溶け出した成分を戻す際、表面のエナメル質の成分と結びつき、硬い構造になります。この力により、歯を強化します。歯が強くなることで、食事の際にミネラルが溶け出すくことも少なくなり、初期虫歯の発生を防ぐことができます。
3. 菌の活動を抑制する効果がある。
虫歯は虫歯菌の出した酸により歯を溶かしていきます。フッ素の塗布を行うことで、菌の活動が抑えられ、酸の量を減らし、歯が溶かされないようにして虫歯予防を行います。
以上の効果があるため、フッ素を塗布してあげ虫歯になりにくくしてあげる事ができます。
■歯科矯正について
皆さんの中にもお子様の歯科矯正をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?子どもの歯科矯正は、大人になって矯正するよりもやはり、利点があります。それは、抜歯をしなければならない可能性が少ないことです。子どもの骨は大人に比べると柔らかいので、大人の場合抜歯しなければならない症状でも、抜歯をせずに、器具のみで、治療が可能なことがあります。
また、皆さんがあまり意識していない癖も実は、歯並びに大きな影響を与えてしまいます。こういった治療に関しても、並行して行えるため、今現在の歯並びをきれいにするだけでなく、今後また、歯並びが悪くならないよう予防することが可能なのです。
歯並びは、一生ものです。また、コンプレックスを抱えて大人にならないためにも、もし矯正をお考えの方がいらっしゃれば、ぜひご相談くださいませ。
プレオルソ ~こども歯ならび矯正法~
■歯医者が嫌いな子にしないためにも
小児歯科において一番大事な点として、お子さんが歯医者を怖がらないように工夫することでしょう。
子どもの時から歯医者が苦手な方が、大人になって歯医者を好きになることは極めてまれです。しかし、日本人の95%が虫歯の経験があるこの時代に、一生歯医者に行かなくて済む人はまずいないでしょう。大人になっても、気軽に歯医者に行けるように子供のうちから、歯医者に対しての苦手意識を消してあげる事が大切です。
おちデンタルクリニック長久手では
おちデンタルクリニック長久手では、お子さんが歯医者を好きになってもらえるよう、様々な工夫をしてあります。
子どもが苦手な、あの「キーーーン」というドリルの音や消毒の匂いが充満した院内。歯医者が苦手になる要素を私達はなるべくなくし、皆さんが通いやすい空間を作っています。まず、私達が使うタービンは不快な音を軽減したものになり、また、院内は「アロマ」の香りで快適な空間を演出しています。
それでも歯医者が不安なお子様もいらっしゃいます。そんなお子様には、「笑気麻酔」を使うことをお勧めしています。全身麻酔を使うと意識が消失しますが、笑気麻酔の場合は笑気の濃度が薄いため麻酔作用も薄く、治療中も意識があり、医師との会話もできますし、治療中の記憶も残ります。もちろん、濃度が薄いため、お子さんにも安全に使用することができるのです。
ちなみに…
先にあげた「タービン」や「笑気麻酔」はお子さんだけでなく、全ての方が使用可能です。
お子さんのお口の健康診断をするだけでなく、今まで歯医者に苦手意識を持っていた方も一緒にいらしてはいかがですか?イオンの中にあるので、映画や買い物ついでにぜひ、ご家族でいらして下さい。